転職や再就職を考えている看護師さんに向けた転職のポイント
資格は無いが医療現場で働きたい方はこちら
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- ☆看護師の転職の状況
- ☆看護師の転職のポイント
看護師の転職の状況とポイント
看護師の転職の状況
日本看護協会によると2020年度の正規雇用看護職員の離職率は 10.6%であり、平均的に他の職種より著しく離職率が高いわけではありません。
(参考:2021年 病院看護・外来看護実態調査 報告書)
しかしこれは1年間における離職率を表しており、厚生労働省のデータによると、これまでに勤務先を退職した回数のうち、退職回数1~5回以上と回答した割合は全体の58.9%となっています。このことから、半数以上が初めて就業した病院や施設又を退職していることが分かります。
(参考:看護職員就業状況等実態調査結果 2011年3月)
後悔しない転職をするための
看護師の転職のポイント
転職はライフスタイルを大きく変える分岐点となります。 今回は実際にある看護師の悩みや転職理由をもとに、求人サイトでぜひチェックしてほしいポイントをまとめてみました。
悩み別の求人チェックポイント
悩み1:人間関係に悩んでいる
求人のここをチェック
- 転職先の年齢層や人員構成
- 勤続年数
まずは転職を考える前に、上司と相談し部署移動などを検討するのも解決のひとつ。
転職の際は、自身が働きやすい年齢層を確認したり、勤続年数から働きやすい職場であるか推察しよう。
悩み2:給与が少ない
求人のチェックポイント
- 夜勤があるか
(回数や1回の夜勤手当も確認) - 給与形態
- 基本給+各種手当、賞与、昇給の有無
- 福利厚生
福利厚生:住宅手当や資格手当、院内保育施設、退職金制度など。
病院によって独自の福利厚生もあり。
悩み3:業務量が多い
求人のここをチェック
-
病院・施設の規模
(病床数・看護師の就業人数を確認) - 入院受け入れ数
病院・施設の規模が大きいほど教育に力を入れていたり、病院としての役割も増えるため、研修や委員会への参加が必須とされることが多い。スキルをアップしたい方に向いている。
無床のクリニックでは入院業務自体が無く、業務量が比較的少なくなる傾向がある。
また療養型病棟では緊急より予定の入院割合が多いため、業務の見通しが立てやすいといったメリットがある。
★個人経営のクリニックや有料老人ホーム、介護施設、デイサービスといった職場は委員会活動自体が無いところもあるので優先的に確認してもよい。
悩み4:責任が重すぎる
求人のここをチェック
- 教育体制が充実しているか
- デイサービスや回復期のリハビリテーション病棟といった看護技術をあまり必要としない職場などを確認
技術力に自信がない場合→ 軽度の患者の受け入れをする2次救急病院を選択したり、第2新卒やブランクOK、職場復帰などのワードが入っている求人票を確認する。患者の命に関わることが負担→ デイサービスやリハビリ病院を選択し命に直結するような看護業務自体を減らす方もいる。
悩み5:スキルアップしたい
求人のここをチェック
- 院内の研修や勉強会が充実しているか
- 資格取得の補助金を出しているか
- 「クリニカルラダー」導入の有無
上記項目が記載されている職場は、スキルアップに協力する体制や雰囲気がある。看護協会が主催する研修日、認定看護師の研修・試験などの日程に合わせてシフト調整や勤務時間等の融通がききやすい。
悩み6:仕事と家庭が両立できない・ライフワークバランスをとるのが難しい
結婚や子育てによってライフサイクルが変わり退職や転職を考えている方も多い。
求人のここをチェック
- 年間休日数
- 希望休の取得や有給の消化率
- 産休・育休制度
- 託児所の有無
→看護師の業務形態や残業に理解があることも。 - 勤務形態[2交代/3交代等]
2交代の特徴
夜勤回数平均4~6回/月 / 夜勤の翌日は休日になることが多く、夜勤後はしっかり休める/連休を取りやすい / 拘束時間が長く疲労を感じやすい、集中力の維持が難しい
3交代の特徴
準夜勤・深夜勤回数が各平均4~5回 / 2交代に比べ夜勤の勤務時間が短いため体力的・精神的負担が少ない / シフトにより休日を丸1日休めない / 2交代に比べると連休を取りにくい、生活リズムを安定させにくい
- 「週休2日制」→「週に2日休める週が月に1度以上ある」※基本の休みは週1日となることが多い。
- 「完全週休2日制」→「週に2日休める」
- 「4週8休」→「4週間の中に8日間の休日がある」※シフト制の勤務に多い。
- 「土日・祝休み」→「カレンダー通りの休み」
その他に確認してほしい求人情報
- 診療科目 →経験の有無、興味分野か
- 看護方式
- ☆様々な看護方式☆
- チームナーシング・・・チーム単位で一定の患者を受け持ち、看護ケアを提供
- プライマリーナーシング・・・1人の看護師が1人の患者さんを入院から退院まで一貫して担当する
- モジュールナーシング・・・1つの看護師グループで、患者さんを入院から退院まで継続して看護ケアを提供
- PNS(パートナーシップナーシングシステム)・・・2人の看護師がペアとなり看護ケアを提供
- 機材や備品
- 電子カルテ/紙カルテ
- 職場見学ができるか
- ☆見学ポイント☆
- ・通常業務外の仕事があるか
- ・スタッフの関係性
- ・職場内の環境整備の状況
(忙しいと後回しになりやすい)
求人票のアピール文(未経験歓迎・ブランクOKの有無や施設の雰囲気、教育体制など)は、ぜひ確認してミスマッチを防ぎましょう。
看護師/准看護師の多様な働き方
看護師/准看護師の働き方には様々な選択肢があります。新たな環境で、キャリアを積むこともできます。実際にどのような働き方があるのか事前に知っておくだけでも、自分に合ったキャリア・ライフスタイルを見直せます!
看護師の資格で活躍できる場所を以下にご紹介します。
- 大学病院
- 最先端の医療に触れることができる。 高い専門性が身につく研修制度・待遇が充実。
- 一般病院
- 研修制度・待遇が充実、様々な医療行為にて経験を積むことができる。
- クリニック・診療所
- 日勤のみが多い。ワークライフバランスを取りやすい。 自分の興味のある診療分野であればやりがいをもって 働くことができる。
- 訪問看護ステーション
- 一人ひとりの患者様とじっくり関わり看護ができる。在宅看護について学ぶことができる。 コミュニケーションスキルとともに、ある程度の経験と技術が求められることが多い。給与水準が比較的高い。
- 介護保険施設
- 残業が比較的少ないため働きやすい。施設によっては介護業務は介護士と分業されてることもあり、看護業務のみに集中することができる。
- デイサービス看護師
- 勤務形態が規則的。また1日の業務の見通しが立てやすい。
- 有料老人ホーム
- 病院ほど忙しくなく、残業も少ない。 医療ケアを行う場面は少なく、ブランクがある状態から仕事復帰する方におすすめ。
- 知的・身体・精神障害者支援施設、児童福祉施設
- 仕事内容は働く施設によって異なる。 医療行為は少ない・介護の側面が強くなる。 残業や夜勤がない施設が多い。 ワークライフバランスは取りやすい。
- 保育園
- 衛生管理や感染予防、子供のケガの応急処置などの看護の仕事がある。 保育業務も一部サポート。子供が好きな人におすすめ。 カレンダー通りの休みを取ることができる。
- 検診センター
- 基本的に残業がないことが多い。 プライベートを充実させたい人におすすめ。
その他 -上記にピックアップした働き方以外にも!-
- 保健所・保健センター
- 看護大学・看護専門学校の教員職
- イベントナース
- ツアーナース
- 産業看護師
- 治験コーディネーター
ルーキーWebで取り扱っている主な看護師の求人
ルーキーWebには看護師の求人が多数あります!
- 一般病院
- 訪問看護ステーション
- 介護保険施設・デイサービス
- 知的・身体・精神障害者支援施設、児童福祉施設
※随時更新しているので、上記以外の求人もあります。
看護師は自身のライフステージに合わせて働き方をいつでも選ぶことができます。 譲れないポイントを明確化し、ぜひ今回の転職ポイントを参考に職場を探してみるとよいでしょう。
看護助手について
「資格は無いが医療現場で働いてみたい」、「介護や医療に関する知識を身につけたい!」という方におすすめなのが、看護助手というお仕事です。
社会的需要も高く、病院で看護師の指示のもと、治療の必要な患者様のサポート業務が主な仕事内容となります。看護師の資格取得を目指す方で看護助手から経験している方も多数います。